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【富山GⅢ最終日S級決勝】古性 番手捲りでGⅢ12V

 富山競輪の開設73周年記念「瑞峰立山賞争奪戦(GⅢ)」の決勝戦が9月1日の12Rで行われ、石塚輪太郎の突っ張り先行に乗った古性優作(33=大阪)が捲って5月函館以来今年4回目、通算12回目のGⅢ優勝を飾った。

 2着は吉田拓矢、3着は菅田壱道だった。

 ライン二派の壮絶な先行争い。決めたのは番手戦の古性だった。古性がスタートを取り落ち着いた並びは前から石塚―古性―井上―香川、中団に単騎の吉田。新山―菅田―守沢―内藤が後ろ攻め。正攻法の石塚が赤板前から目イチ駆け。新山も同じタイミングで仕掛けた。いったん、浮いた新山が襲いかかったが、石塚が意地で突っ張りバックまでつばぜり合い。番手の古性が守沢の捲りに気づき、3角からもがき合う先行両者の中を割りながら捲ってVゴール。

 「(石塚)輪太郎が迷いがなく頑張ってくれました。(守沢の)動きが見えたので、心苦しいが踏ましてもらいました」

 オールスター覇者として出場した今節は「精神的にしんどかったが、自分の力だけじゃなく(石塚と)連係できて優勝できました」。次走はGⅡ共同通信社杯(13~16日)。「練習して本当の意味での強さを手に入れたい」とさらなる高みを目指して、競輪界の主役を務める。(下野 章雄)

 ♢古性 優作(こしょう・ゆうさく)1991年(平3)2月22日生まれ、大阪市出身の33歳。100期生として11年7月デビュー。通算成績は1076戦340勝。主な優勝はGP1回、GⅠ7回。GⅢ優勝は今回が12回目。1㍍68、77㌔。血液型O。

 ♦次走 優勝した古性優作と2着の吉田拓矢はGⅡ共同通信社杯(13~16日、宇都宮)、3着の菅田壱道は玉野FⅠ(9~11日)。

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